年長さんになったあたりからか、クラスの子の影響もあってか、子供が急に悪びれだしました。
そういう年齢なんだろうと思いますし、言って治るものでもないだろうと思ってるけど、看過できないこともあって。その一つが「あいさつを返さない」ことでした。
毎朝保育園の門に立っている見守りのシルバーのおじさん。毎日「おはよう!今日も頑張ってきたね。」って言ってくれるのにうちの子は無視。それがカッコいいと思ってる素振りすらありました。
何かそうできない理由があるとか、すぐに直せるものじゃないとか、そういうもんじゃなくて明らかにわざとです。たった一言言葉を発するだけ。それをわざとしてないんです。
これを「なんでしないの?」って問い詰めたりした方がいい理由をこんこんと説明したりしても無駄な気がしてたけど(だってわざとやってないんだから)一向に挨拶を返す気配はありません。
なので夜寝る前に「ママから大事なお願いがあるの。挨拶は返して欲しい。だって◯◯くんに無視されるとおじさんはいつも少し悲しそうだよ。それでもおじさんは毎朝挨拶してくれてるんだよ。ママは◯◯くんがそんな風におじさんを悲しい気持にさせてるのが、とっても悲しい。」という話を真剣にしました。
そしたら息子はあっさりと「分かった分った」と言って、次の日は挨拶を返していました。めちゃくちゃ久しぶりに息子の挨拶を聞いたおじさんはすごい嬉しそうでした。
ママのお願いを聞いてくれて嬉しいこと、おじさんがすごい嬉しそうだったことを伝えると、息子もまんざらでもない感じでした。
「親の言う事を聞いて欲しかったら、まずは親が子供の言う事を聞くこと」「子供の望むことは、いくらでも叶えてあげればいい」「そしたら、叱ったりしなくても、親が真剣にお願いしたことは子供は聞いてくれる」とは、佐々木正美さんの本で繰り返し書かれています。
その通り、子供のささいな「◯◯してほしい」になるべく応える努力をしてたら、叱らなくても真剣にお願いしたら聞いてくれるようになってました。
さらにさらに。このお願いをした後で、「◯◯くんは、ママにやめてほしいとか、してほしいとか、何かお願いある?何言っても、怒ったり怖い声出したりしないよ」って聞いたら「うーん、これ言っていいのかな。今言うなって感じだよね。」とか言いあぐねてるので何言われるんだろうとドキドキしてたら「毎日、パンにチーズのせて食べたい」と言われました。
言おうか言わまいか迷った渾身のお願いがこれだったので(毎朝ピザトースト食べたいってことです)少し安心しました。
これから先、子供への接し方に悩むこともあると思うけど、取り急ぎ今までのやり方は間違ってなさそうだな、と思えた出来事でした。