machicox’s blog

平穏無事に暮らしたい

人が人になるのは、いつだろう。

10代前半の時に聴いた音楽がその後の音楽の好みを形成するそうで、20代で聴いた音楽の影響力はその半分ほどだそうです。そして、30を過ぎると新しい音楽を聴かなくなる人が多いそうです。

 

私は中学生の時にjupiterを聴いて(天体観測が収録されているアルバム)、それからBUMP OF CHICKENの音楽の影響を一身に受けて10代を過ごしました。音楽の好みだけじゃなくて、自分の価値観の形成にもすごく影響を受けてる気がします。その他に聴いてきたのも、2000年代のいわゆるロキノン系というバンドです。

 

中、高、大、社会人、と好きな音楽に励まされながら過ごしてましたが、子供が生まれてからは音楽をほとんど聴かなくなりました。

 

聴いたとしても、Amazon music(unlimitedに登録してます。ほんとに何でも聴けて驚く)で気まぐれに「あのバンド好きだったな」とか「あの人の他の曲聴いてみたいな」と検索して、「懐かしいな」とか「へー」とか思いながら聴いてるだけです。

 

ほんとに、色んなことに悩んで傷ついて落ち込んで、すがるような気持ちで音楽聴いていた私はどこかいな、って感じです。時間がないとか、余裕がないとかじゃなくて、自分を励ましたり、心を守ったり、そんなことを音楽に求めなくなりました。

 

音そのものだけじゃなく、歌詞を聴いてた部分が半分かもしかしたらそれ以上だったので、そうなると、音楽を聴く理由があまりなくなるのです。

 

30を過ぎた今でも、悩むことも傷つくことも落ち込むこともありますが、そんな時の答えや励ましは、もう自分の中にすぐに見つけられます。

 

自分の人生にとってどうでもいい人に言われたことやされたことにいつまでも傷ついてるなんてバカらしい。家族と自分の健康と笑顔に関わること以外の悩みなんてとるにたらないことだ。と思うようになりました。

 

それでも悩んだときや落ち込んだとき、なんだかいつまでも傷ついてしまうときも、そんな時に自分を救う方法は「自分で死ぬほど考えること」しかないんだと、分かってきました。

 

というか、自分にとって大切な人やものがはっきりしたから、自分にとって大切なこととどうでもいいことがはっきりして、悩んだときに死ぬほど何を考えるべきかもはっきりしてきた、ということだと思います。

 

人が人になるのは、いつだろう。「誰でもいい」と言っている人は、まだ、ちゃんと人になっていないのかもしれない。誰に助けを求めるのか?誰に食べさせてやりたいのか?誰のために仕事をするのか?そんな誰かが明確に見えたとき、やっとその人の人生が始まっていくのだと思う。【二度寝で番茶/木皿泉