今、「エクソダス」っていう本を読んでいます。アメリカとメキシコの国境を目指す移民たちの足取りを追ったルポです。
ルポとかノンフィクションとか、好きなはずなんですけど、なんだか読むのは久しぶりでした。久しぶりに読んだらやっぱり面白くて、目が覚める気持ちでした。
プラトンの洞窟理論じゃないけど、この世界のことをなんも見えてなくて、なんも分かってないまま呑気に暮らしてることを久しぶりに痛感しました。
見えるようになったところで、分かるようになったところで、すぐに何か変わるわけじゃ、まして自分にいいことがあるわけじゃないけど、何も見えてないまま、何も分かってないまま、見えてないことや分かってないことに気付きもしないまま、暮らしていくのは私はいやです。陰謀論とかじゃなくてね。
この世界で現実に起こっていることの誠実な記録と、それを語る客観的で中立的な言葉に触れるように、ルポとかノンフィクションとかもっと読むようにしたいと思いました。